平成14年度から、いよいよ「総合的な学習」の時間が始まりました。
総合的な学習は、今までの教科書の範囲を超えた、広い領域を総合的に扱う教科です。この教科のねらいとしては、以下の項目があげられます。

  • 課題発見、課題解決能力を身につける。
  • 主体的かつ能動的に学習できる態度を身につける。
  • 情報を集め、そして整理し、必要な情報をまとめ、発信する能力を身につける。
  • 断片化された知識や情報を総合化し、広い知識や技能を身につける。

そこで、干拓博物館においては、「新 総合的な学習のマニュアル」と発行しております。このマニュアルは以下の点を工夫しております。

  • 「学習のねらい」の例示により、身近な話題・現象から、課題が発見できるようにした。
  • 「農業・食」「生物・環境」「歴史・人物」の3分野に分け、具体的な学習プランを設けた。
  • 大潟村との比較により、みなさんの地域の特徴を一層明らかにし、把握することを視野にいれた。
  • 学習を進めてゆく上でさらに発展的学習ができるよう、発展学習のキーワードを例示した。
  • 地域の自然環境・農村環境そして地域の組織と人材を積極的に活用できるように工夫した。
このマニュアルは、あくまで例示集ですが、総合的な学習に活路を開く資料として、 有効に活用してくださるよう、心から期待しております。
なお、学習を進める上でのご相談ならびに申込み、お問い合わせは、干拓博物館までお願いいたします。
画像:総合的な学習のマニュアルの表紙

新 総合的な学習のマニュアル 目次

  1. 農業・食(1)「米づくりの比較」
    みなさんの地域の米づくりと大潟村の米づくりを比較して学んでみよう。
  2. 農業・食(2)「環境に配慮した米づくりの秘密」
    大潟村の米づくりにはどんな秘密が隠されているのでしょうか?みなさんの地域の米
    づくりと共通しているものはあるでしょうか?
  3. 農業・食(3)「お米のゆくえ」
    つくられたお米は、どのように販売され、また、加工されてゆくのでしょうか?
  4. 農業・食(4)「果物づくり、野菜づくり、花づくり、」
    みなさんの地域でつくられている果物や野菜・花と、大潟村でつくられている果物や野菜・花を比較してみよう!
  5. 農業・食(5)「農村環境と集落」
    大潟村は独特の農村景観と集落・圃場構成をもっています。みなさんの地域はどうで
    すか?なぜ、そのような農村環境が形成されていったのかを考えてみましょう。
  6. 生物・環境(1)「田んぼの生物・田んぼのまわりの生物」
    田んぼにはどんな生物がいるでしょうか?みなさんの地域の田んぼと大潟村では、同
    じ生物がみられるでしょうか?
  7. 生物・環境(2)「水辺の生物」
    身近な水辺にもたくさんの生物が棲んでいます。なぜ、その生物がその場所に生息し
    ているのか考えてみませんか。
  8. 生物・環境(3)「野鳥」
    田んぼと水辺、そしてその周囲の雑木林は野鳥の宝庫です。みなさんの地域ではどの
    ような野鳥が見れますか?
  9. 歴史・人物(1)「八郎潟の干拓」
    戦後、食糧増産のために八郎潟が干拓され、大潟村ができました。食糧問題を乗り切
    るために、どのような政策が行われたのでしょうか?
  10. 歴史・人物(2)「秋田の先人」
    秋田には、地域の農業・産業・文化の発展に力を尽くした人たちがたくさんいます。みなさんの地域では、どのような人たちが功績を残しましたか?秋田県の発展とあわせて調べてみませんか?

総合的な学習のマニュアルを希望の方は、A4が折らずに入る封筒に送り先を記入のうえ、200円切手を貼り、干拓博物館まで郵送ください。マニュアル自体は無料ですが、送料のみ負担していただきます。
なお、部数に限りがありますので、マニュアルの申込みは教育関係者(学校教育・生 涯学習関係者)に限らせていただきます。児童・生徒は申込みできません。

郵送先
〒010-0445
秋田県南秋田郡大潟村西5-2
大潟村干拓博物館