「とりっこフレンズ」大潟村の鳥たちのお話を4コマ漫画でお届けします!
日本一の干拓地・大潟村で見つける様々な野鳥達の物語を紹介します。
ガン、ハクチョウ、アリスイやサギ、さらにはチュウヒやオオセッカなど珍しい種類の鳥たちまで、ここには多種多様な鳥たちが集まっています。
4コマ漫画で描かれるのは鳥達自身。彼らの視点から描かれたストーリーは、鳥たちの生態やその季節ごとの生活を楽しく伝えます。
そして、それぞれの鳥が持つ魅力を引き立て、読者に鳥達の世界への理解と愛着を深めることを目指しています。
一緒に、鳥たちの世界を探究し、その魅力を共有しましょう!
「ツバメ」
全長約17cm。平均4羽のヒナを2回にわたり育てます。エサは飛んでいる虫を1日に約300回ほど運びます。
多くの虫が生息する大潟村の田んぼや湿地の環境がツバメの子育てをサポートし、ツバメは田畑などの害虫の駆除に役立っています。
「ケリ」
全長36cmの鳩大のチドリの仲間です。大潟村へは早春に南の地方から渡ってきます。
巣に近づく外敵には上空から急降下して襲うなど、とても気の強い性格です。
春先の田んぼでは、もうすぐ北へ渡るオジロワシに果敢にアタックするケリの姿がみられましたよ。
「ウグイス」
全長15cm。暗い黄緑色のからだで目の上に淡い眉はんがあります。
「ホーホケキョ」というさえずりで知られるウグイスは「春告げ鳥」とも呼ばれています。
今年の大潟村では、3月下旬から4月はじめころに初鳴きを聞くことができそうです。
「いろいろなガン」
ガンは秋に北から渡ってくる冬鳥です。今回は3種類のガンをご紹介。
ヒシクイとカリガネは絶滅危惧種(国)、マガンは準絶滅危惧種(国・県)です。一時絶滅の危機に陥りましたが、マガンとヒシクイは国の天然記念物に指定され数が回復し、大潟村は大切な中継地、越冬地になっています。
「初夢」
マガモ(59㎝)
オスの頭は緑で、くちばしは黄色、メスは全体に茶色い見た目です。全国どこでも見られるカモの代表とも言える水鳥です。「グェー、グェー」と鳴きます。
オナガガモ(オス75㎝、メス53㎝)
からだとくびが細長く、オスの尾は特に長いです。オスとメスのからだの差が大きく、オスのからだは75cmあります。オスは、あたまと顔うしろのくびが黒く、くびの側面、むね、腹の中央は白いです。メスは茶色で地味な見た目をしています。
コガモ(38㎝)
日本で見られるカモの中では一番小さなカモです。オスは頭が茶色く、目の周りが緑色で緑のめがねをかけているような見た目で、メスは全体に茶色いです。秋早々に北から渡ってきて、春遅くに北へ帰ります。秋の水路では夏鳥のツバメと一緒に見られましたよ。
一富士二鷹三茄子
初夢で見ると縁起がいい夢です。
富士山は、「不死」「無事」、茄子はものごとを「成す」という意味があります。
タカは生態系の頂点に立つ野鳥で、「高い」という意味があります。
でも、カモにとってタカは天敵なので、夢にもでてほしくない相手かもしれませんね。
「野球チームをつくろう」
マガン、ハクガン、シジュウカラガン、ヒシクイ
秋に北から渡ってくる冬鳥です。ハクガン、シジュウカラガン、ヒシクイは絶滅危惧種(国)で、マガンは準絶滅危惧種です。マガンとヒシクイは国の天然記念物に指定されている野鳥です。
ガンはかつて日本ではどこでも見られる水鳥でしたが、様々な人間活動によって数が激減してしまいました。しかし、1971年から狩猟の禁止やさまざまな保護活動などにより数が回復してきています。大潟村は、大切な中継地、越冬地になっています。
野球チーム名には鳥の名前がつわれているよ
野球やスポーツのチーム名には、鳥の名前が採用されていることが多いです。
「東北楽天ゴールデンイーグルス」はイヌワシ、
「ヤクルトスワローズ」はツバメ。(キャラクターの「つば九郎」も有名ですね)
「福岡ソフトバンクホークス」はタカ。
メジャーリーグでも3チームあり
「セントルイス・カージナルス」はコウカンチョウ、
「トロント・ブルージェイズ 」はアオカケス、
「ボルチモア・オリオールズ」はボルチモアムクドリモドキ。
野球と鳥のイメージが合致することが多いのかもしれませんね。
「黒いハクチョウ?」
この4コマ漫画は、クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンスのもとで公表されたウィキペディアの項目コクチョウを素材として二次利用しています。
オオハクチョウ(140㎝)
冬に越冬のため北から渡ってくる白く大きい水鳥です。日本の鳥のなかで一番重く成鳥の体重は10Kgあります。首が長く、くちばしの黄色い部分が大きいのが特徴です。
「コホーコホー」と鳴きます。
大潟村では、コハクチョウよりオオハクチョウが多く、昼間は田んぼで落穂を食べたり、休息する姿をみることができます。
大潟村の村の鳥で、大潟村の商店街のモニュメントにもなっています。
コハクチョウ(120㎝)
冬にシベリアから越冬のため日本へ渡ってきます。オオハクチョウに比べからだは少し小さく、くちばしは太くて短く、黄色い部分が小さいのが特徴です。
「コホッコホッ」と鳴きます。
オオハクチョウよりも南の地方で越冬する傾向があります。
昼間は、田んぼなどで群れや家族で過ごし、日が暮れると承水路や沼などで休みます。
第八回目は「ニュウナイスズメをさがせ」
スズメ(15㎝)
とても身近な野鳥です。人が住む近くでくらしています。オスとメスは同じ見た目をしています。
最近では数を減らしているともいわれています。
大潟村では、人家や建物のそばや公園、田んぼなどでたくさんみることができます。
ニュウナイスズメ(14㎝)
春夏は高原などのすずしい場所で過ごし、冬は暖かい地方へ移動します。
オスは、茶褐色で頬に黒はんがありません。
メスは、薄い茶色で白い眉はんがあり、のどには黒はんはありません。
大潟村では、稲が実るころに追い払うための爆竹音が響き、大群でやってきたことがわかります。
第七回目は「ペリカンが来た」
ペリカン(160cm)
大潟村にモモイロペリカンがきた⁉
今から22年前の春、大潟村の大潟草原鳥獣保護区のサギコロニーにモモイロペリカンがやって来ました。
翌日の2001年4月11日水曜日の新聞にも掲載されました。
ペリカンに見た目が似たアオサギの近くで一緒にいる写真も残っています。
ちなみにペリカンの分類は、ペリカン目 ペリカン科で、アオサギは、ペリカン目サギ科です。
少し似ている見た目なので、同じペリカン目なのですね。仲間(みたいな鳥)がいると思ってサギコロニーで羽を休めたのでしょうか。
このモモイロペリカンは1997年7月山口県宇部市の常盤公園から逃げ出した7羽のうちの1羽とみられているそうです。
そのうちの1羽は全国各地で点々としたあと、北海道が気に入り何年も住み続けたモモイロペリカンの「ウェンディ君」がいるそうですよ。
第六回目は「アオサギ」
アオサギ(93cm)
日本で一番大きなサギの仲間です。青灰色の羽をしているので、青鷺と言われています。ネズミや魚、カエル、昆虫、ヘビなどを丸のみで食べます。春になると南の池周辺の松林のコロニー(ダイサギ、ゴイサギ、コサギなどの集団営巣地)で子育てをします。
大潟村では、田んぼや南の池などで1年中見ることができます。
第五回目は「クロツグミ」
クロツグミ(22cm)
春に大潟村へやってくる全体に黒くて白いおなかの点々模様が特徴の夏鳥です。
歌が上手で、村でも評判の美声のもちぬしです。木のてっぺんや、葉があまりない木の上でさえずることが多いので、声を頼りにみつけやすいです。
地面に降りてミミズや昆虫を探して食べます。
大潟村が大好きな鳥で、松林、生態系公園、南の池周辺の林などあちらこちらで多くみることができます。
第四回目は「ゴイサギ」
ゴイサギ(58cm)
冬は暖かい地方で過ごし、春に大潟村へやって来るサギの仲間です。
夜行性で昼間はヨシの中などで休んでいます。
夕方から魚や蛙などの餌を探し、夜に「クワッ、クワッ」と鳴くことから夜烏とも呼ばれています。
南の池周辺の松林(サギコロニー)で繁殖し、池や田んぼなどで見ることができます。
第三回目は「オオヨシキリ」
オオヨシキリ(18cm)
「ギョギョシ」の鳴き声でおなじみ、春に南から大潟村へ渡ってくる夏鳥です。先にオスが到着し、縄張りを確保し、2週間ほど遅れて来るメスが気に入ったオスと家族になります。
一夫多妻で、メスが巣をつくり温めて子育てをします。
大潟村では、西部承水路や南の池、田んぼ脇の薮など、水と藪やヨシがある場所で見ることができます。
能なしの眠たし我を仰々子(松尾芭蕉)
何をするわけでもなくただ眠いだけの私。
そんな時にオオヨシキリの「ギョギョシ、ギョギョシ」の鳴きたてる声がやまない。
お願いだから少し眠らせておくれ。
第二回目は「いろいろなシギ」
シギは旅鳥で、大潟村では春と秋に渡りの途中に休憩して行きます。
色々な種類がいて、識別が難しいシギも多いです。
チュウシャクシギのようにクチバシが長い鳥や、セイタカシギのように足が長い鳥、タカブシギのように土の田んぼにいると溶け込むような鳥もいます。
大潟村ではシギの群れも運がよければ見ることができるかもしれません。
第1回の4コマ漫画は「アリスイ」。大潟村を代表する夏鳥です!
アリスイ(18cm)
冬は暖かい地方で過ごし、春に大潟村へやって来るキツツキの仲間です。
蟻を食べるので蟻吸と書きます。
大潟村が大好きな鳥で、春は元気に「クィッ、クィックィーッ」とさえずる声を聞くことができます。
防風林や生態系公園などでたくさん見ることができます。
NHKの「ダーウィンが来た!」でも大潟村のアリスイが放映されました。大潟村を代表する夏鳥です。
https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201110231930001302100
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